プロダクト

2010年7月22日 (木)

亀箱の制作 ~裏話~

 5月の連休明けから実設計にかかった亀箱ですが、
 準備はさかのぼること1年半前。ケンちゃんなる人物がはじめた設計なのです。

 亀ページはこちら▼
 http://www.d-torso.jp/fs/akico/c/gr53

 
 このケンちゃんなる人物、実はわたくし松岡の母方のいとこでして、
 歳もわたしと同い年。寅年です。

 また、彼はアキ工作社の記念すべき社員一号でもあり(訳あって退社しましたが)
 いまだに繁忙期には助っ人を頼まれてくれる、当社にとっては非常に重宝な
 存在でもあります。

 さらに、現在のd-torsoストアのトップバナーの動物達のイラストも
 実は彼の作なのです。>>>なにかと因縁深いケンちゃん。


 アキ工作社の事務所がまだ浅草(東京)にあったころ、二人アパートの一室で
 来月の家賃どうしよう、と頭を抱え込んでいた頃が懐かしいです。


 その彼が試作を3体くらいつくって、商品化は難しいかも。。。としばらく
 放っておかれたものを引っ張りだしてきて、再設計したのが亀モデルです。

 実際のところ、設計はとても難しかったのです。

 亀らしさ、ということだけであれば亀は特徴があるし、
 わりと簡単にモデリングできるのですが、当初からのテーマが
 将来、しゃんぺんぎんや豚段のようにパッケージとして使えるようにする、
 ということでしたから最初からハードルが高かったわけです。

 それでもなんとか設計を完了して試作をつくったら、思いのほか完成度が高い!
 動物シリーズのなかでも出色の出来映えです。

 ジュエリーを入れたり、ギフトボックスとして使うこともできます。

 まだ未定ですが、近い将来アニマルパッケージ第三弾として発売することに
 なるはずです。乞うご期待。

 >>> お腹の中に入れるモノアイデアを募集してます。


 アイデアはこちらに▼
 http://www.wtv.co.jp/contact/

 採用になった方にはそのモノを入れて大亀箱をプレゼントします。


 ケンちゃん関連ブログ(2010.1)▼
 http://blog.d-torso.jp/matsuoka/2010/01/post-cb33.html

2010年5月16日 (日)

かめばこ「亀箱」完成 第一報

先週はまる1週間かけて「亀箱(かめばこ)」を設計した。できたのがこの Tortoise104 natural と white 。


T01


亀プロジェクト自体は約1年半前からスタートし、いくつか試作も作っていたのだがなかなか思うように進まなかった。

普通にカメをつくるだけならもっと早かったのだが、豚パック、しゃんぺんぎんに続くアニマルパッケージ第三弾としてはじめたので思いがけず難航してしまった。

しかしながら仕上がりは上々。一般向けとしてはちょっとシブ過ぎるかもしれないが、d-torso Fan の皆さんには気に入っていただけるだろう。


T03


とくに甲羅=収納部分の構造は苦心した。数回修正をかけて今のかたちになったのだが、幾何学的な形態の分割の手続きは予想以上に難しかった。設計条件として、フタ(甲羅の上面)を取り外してもカメさんのかたちが成立することが必要だったので、どうしても部品の数が過剰になってしまう。>>> フォルムを構成する部材をできるだけ減らすことと、ジョイント専用部品を完全に削除。>>> 結果、シンプルな構造体ができあがった。 >>>部品数は全59個、最近では最も少ないモデルだ。


Tp01


このミニチュアカメ、収納部分は3x4cmくらい。キャンディーとかジュエリーとかを入れるには十分なスペース。
もっともパッケージとしては全長390mmのモデルが主体になるだろうから中に入れる商品の形態にあわせられるように縦横高さとも十分なスペースを確保した。


Tp02


問題はお腹に何をいれるかだが。。。それはゆっくり考えよう。>>> みなさん、なにかリクエストがあったらぜひご教示を


Tp03


最近ディズニーのキャラクターなど、動きを表現する課題が多かったので(・・・ディテールも細かくてそれなりに難易度が高いのだが・・・)こうゆうカメのようなスタティックなモチーフは新鮮だった。

だが、こちらのほうがはるかに難しいようだ。ディズニーキャラの場合は設計にとりかかるときに既に正解が見えていて、設計作業はそこに収斂させていくプロセスになるのだが、カメのようなシンプルな形態は正解が一つとは限らないのだ。


Tp04


上の写真はフタの部分。軸になる背骨にxz平面(背骨に垂直な断面)を差し、水平材(xy平面)と垂直材(yz平面)で固定、フタを開けるときはこの背骨を引き抜けば、フタ部分全体が取り外せるしくみ。>>>・・・理論上は。


T04


うまくハズセルようにするには、レーザーのオフセットを微妙に調整する必要があるのだ。

このへんは藤並部長の専門だ。 >>> 藤並さん よろしく。


2010年4月20日 (火)

デイジーダック完成

遅れに遅れていましたデイジーダック、このほどやっと完成しました。
すでにインストラクションも出来上がり、出荷を待つばかりの状態です。

01


当初は昨年4月のドナルドダック発売後デイジー、プルートと制作しビッグ6を完成させる予定だったのですが、途中スティッチが入ったりして、とうとうここまで引っぱってしまいました。お待ちいただいた皆さん >>>ごめんなさい。

02


ドナルド同様、とても難易度の高い設計作業でしたが出来映えは上々。デイジーらしさを表現できたと思います。


03


プルートも最終段階に入っているので今週中にもビッグ6としてご紹介できると思います。6体並ぶとさすがに迫力があります。乞うご期待!

2010年4月 2日 (金)

スタンドの設計その4

スタンドモジュールの寸法は以下のとおりです。


Stand_dispaly_04


これを二つ横並びに使います。
一方をディズニーシリーズ、もう一方を干支シリーズでディスプレイしました。
75CMの幅があれば十分です。


Stand_dispaly_01


背中合わせに使うこともできます。
モデルのディスプレイを含め、奥行が85~90CM必要です。


Stand_dispaly_02

Stand_dispaly_03


先日の東京出張でd-torso お取扱い店舗にうかがって、いろいろと売場の問題をお聞きしました。ご相談のなかで一番多かったのは店頭の商品ディスプレイの方法でした。帰ってから、お客様が d-torso 商品を手に取り易く、なおかつお店の人も管理し易い什器はできないかと考え試行錯誤の結果、このディスプレイスタンドを制作しました。

お取り扱い店舗様には無償でお届けいたします。
ぜひ、お声掛け下さい。

2010年4月 1日 (木)

スタンドの設計その3

完成しました。
d-torso ミニチュアキット用ディスプレイスタンド。

ベジェ曲線を使うと、どうしてもくどくなりすぎるので
最終的に曲線を排除して、直線とコーナーのアールだけでまとめました。

Stand_nezu_01


Stand_nezu_02


Stand_nezu_03


前面には横置きしてパッケージ全体が見えるようにフックをつけました。

素材は強化段ボールで、両側面はクラフト紙を貼り込んでいます。

それから、一つのポストのなかでカラー別に仕切るためのしおりを付けました。

かなり便利に使えると思います。


Stand_nezu_04


奥行45CMの平台を想定して、ディズニーシリーズをディスプレイした例です。


Stand_disney_01


Stand_disney_02


このスタンドを使えば、狭いスペースでも丁寧にd-torso 商品を見せることができると思います。

いま、追加で同じものを作っておりますので、明日はこのスタンドを組み合わせて売場をつくるシミュレーションをお見せします。

2010年3月31日 (水)

新入社員とゴリラ

昨日から研修で来ている新入社員の植田さん。
明日、4月1日に入社です。

皆さん、よろしくお願いします。


Ueda


彼女は、私が2年前から非常勤講師として集中講義を行っている日本文理大学建築学科で助手を務めてくれました。

建築学科教授陣の推薦も厚く、このたびアキ工作社の入社試験を受けることになりました。


アキ工作社のデザイナー入社試験は面接と実技です。

彼女に出した課題は「ゴリラ」

▼これが試作です。


Gori01


Gori02


雰囲気はつかめているよねェ。ゴリラくん。

完成度をいえばまだまだですが、これが第一号の試作なので、ここから修正、試作を重ねながら製品版までいけるでしょう。

合格! 入社おめでとう >>> 植田さん

これから厳しい試練が続くことでしょうが、みんなと一緒に頑張ろう。

2010年3月30日 (火)

スタンドの設計その2、それとカメ

箱形を設計するのはわりと簡単なのだ。
(動物のような有機的なフォルムに比べれば・・・ではあるが。)

主要な構造が現れてくる面から設計をはじめる。

▼このように


0330


昨日アクリル用に設計したものに修正を加えながら、もう一度試作。

パッケージ全体が見えるように正面に横置きのフックを設けた。

0330b


前面のカーブをもっとストレートに近づけたほうがいいかも。

▼ということで、これ

0330c


中央2本の仕切がまだ重い感じ。


それから、

これはMr.KENがつくったカメの試作。ゾウ亀がモチーフ。まだまだこれからでしょう。


Kame

2010年3月29日 (月)

スタンドの設計

店頭で d-torso のミニチュアキットをディスプレイするための什器を試作中。

アクリル素材を想定、
接着剤を使わずに、はめ込み式にして
両サイドからボルト締めするつもりで
設計してみたのだが、

Stand_acrylic


試作してみたら、強化段ボールでもいけそうだ。


P1030202


急遽、設計変更して明日もういちど試作してみる。


アクリルと段ボールではコストが全然違ってくるからなァ。

2010年1月28日 (木)

D+ropop(ディーロポップ)

約2年前から大阪のイーガーという会社といっしょに取り組んでいる、世界初の段ボール製ロボットが昨日発売になった。

その名も"D+ropop(ディーロポップ)"

段ボールのD、ロボットのRo、販売促進広告媒体(ピーオーピー)のPOPをつないだ命名である。


▼これはイーガーが制作したプロモ映像

サイトも仮アップして、購入もできるようになっている。
今後D+ropopサイトはd-torsoとは独立したかたちで、運営して行く予定。来週から制作にとりかかるつもりです。

d-torsoサイトのなかの、D+ropopのページ
http://www.wtv.co.jp/dr/dropop.html


このD+ropopは昨年末開催された2009国際ロボット展iREXに出展しており、すでに国内外の注目を集めている。いくつか映像があるので以下にご紹介する。


ギズモードジャパンの取材映像


▼DEGIINFOによる取材映像/イーガーの山下さんの丁寧な解説付き


▼これも海外の取材

lovingthemachineさんの映像


アキ工作社としてもオフィシャルな映像を制作しなければならないのだが、現在実機が大阪にしかないので、サンプル機をなんとかしなければならない。

>>>神鳥さん 映像のほう、またよろしくお願いします。
これらの映像を参考にしていただいて、今回はモーションデザインについてもご意見下さい。


これから一年をとおして少しずつ改良しながら進化させて行くつもりです。
みなさんご期待下さい。

2010年1月26日 (火)

広松木工へ

先週の土曜日、1月16日。大川市の広松木工に行って来た。

この日は現在進行中の広松さんとのコラボレーションに関する打合せと、それから僕自身が自宅用にさがしているソファを見に行ったのだ。

広松さんとの出会いは約3年前、大川インテリア塾に講師としてよばれたときだった。コーディネータの原田さんの案内ではじめて鬼古賀にあるファクトリーショップにお邪魔したのだが、展示している家具のクオリティの高さにびっくりしたのを憶えている。こんな会社があったんだ、と。(自分の不勉強を恥じるばかりですが)

僕も仕事の関係で、家具を見る機会はもともと多かったのだが、自分が欲しくなるような家具にはめったにお目にかからない。広松さんの家具は初めて見たときに、”自分の為に欲しい”と思わせるたぐいのモノだった。

はじめて伺ったときにヒロマツ社長、デザイナーの森さんとお話しさせていただいて(森さんは僕の卒業した大学の先輩だということもわかって)、その時も、なにか一緒に仕事ができるといいね、というようなことを話していたのだが、最近これが具体的になりつつある。


▼これは木製のミニチュキットの試作品。チワワとペンギン。

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▼おなじく試作中の豚段の照明。

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もともと構造的には照明にむいているものではあったのだが、段ボールでつくると熱の問題がやっかいで、なかなか開発が進まない状態だった。そこで素材を広松さんとこの木素材に変えて、お腹に照明を仕込んだものを試作してもらった。いい感じでしょ。


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おなかに入れる照明が決まった段階で、形態も照明用に改造していこうと思っている。顔の部分まで照明効果を広げたいですから。


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木素材は反りの問題があるので、ここをクリアしなければ先に進まないが、これから楽しみな商品です。


2009年12月31日 (木)

段ボールの動物園

29日に仕事納めをして、昨日は忘年会。今日はとうとう大晦日だ。
あっという間の一年だったが、いろいろと盛りだくさんの丑年だった。

昨年の12月からはじまったd-torsoディズニーシリーズはミッキー&ミニーからはじまり、グーフィー、ドナルド、スティッチと5モデルを発表。おかげさまで年間を通じて売上げも好調で、年明けはデイジー、プルートを制作してクラシックキャクターを完成させ、できれば来年中にプーさんのシリーズにとりかかりたいと考えている。

また年明けはムーミンキャラクターともライセンス契約の予定で、年末から準備をすすめている。春頃には新しいムーミンシリーズを発売できるはず。

しかし、なんといっても今年最大のヤマは秋に制作した等身大の動物達だろう。夏頃から準備を始め、私自身、腎臓結石に苦しみながらの制作になったが、かつてない仕事になったと思う。

>>> 機会を与えてくれたイムズさん、それから電通のみなさん、たいへんお世話になりました。


▼これはその時のイベントを映像としてまとめたもの。映像制作はGreen Circle 神鳥兼孝さん。

▼どなたかが撮られた映像。会場の雰囲気がよくわかります。


5Mのキリンがやっぱり効いているナ。

映像にも映っているがD+ropop(段ボール製ロボット)は来年が本番だ。D+ropopはこれからどんどん進化していくだろう。来年もっとも楽しみな仕事です。


Dr1


新しい事業所(旧西武蔵小学校)にも移ったし、僕にとってはとても実りある一年だったと思う。
来年は寅年、トシオトコだ。50歳まであと3年。ちょっと信じられない気もするが、僕にとっても会社にとっても重要な一年になりそうです。

来年もよろしくお願いします。

2009年12月15日 (火)

トナカイ頭のハンガー

数年前に企画ものとして制作したこのトナカイハンガー。
当初は取引先のB社のみで発売したものですが、当時から人気は高く、定番商品として発売して欲しいというお客様からのリクエストも少なからずいただいておりました。

クリスマスぎりぎりのタイミングになってしまいましたが、本日発売です。

▼下の写真、アートディレクターの伊藤さんが自宅でお使いいただいている様子を撮っていただいたものです。数年前、B社の福岡店で販売していたのを購入したそうですが、このトナカイがきっかけで伊藤さんとのおつきあいが始まり、3年越し今年の秋、福岡イムズでのイベント「LIFE SIZE ZOO」等身大の動物園が実現しました。イワクツキの一品です。


Reindeer1


ほんとのトナカイは、実はこんな顔はしていないのです。もっと四角い顔で、アリテイに言えばブッサイクなのですが、ウォールデコとして壁にかけるからには、もちょっとカッコ良くないとまずいんじゃないか、ということでご覧のようにキリリとした顔に仕上げました。
おおもとになったイメージは「バンビのお父さん」です。他の商品と同じように「シカ」にまつわるイメージを収集してきて、そこから最大公約数的なシカイメージを抽出する。この場合は凛々しさですか。マイケル・チミノ監督の「ディアハンター」にでてくる雄々しい鹿のイメージも重なっています。


Reindeer2


B社のリクエストはウォールデコ/壁掛けということだったのですが、それだけじゃ面白くない、というところで洋服を掛けられるようにしました。それで・・・ハンガーです。


Hanger

▲ハンガーはかつて業務用に制作していた経緯はあるのです。これと、鹿頭をくっつけたわけです。


ハンガー部分だけは2層の強化段ボールを使っているので、かなり丈夫です。少々重い服でも掛けられます。(とりつける壁のほうが問題かも知れませんが)


Reindeer3


その後、2007年干支、猪モデルができたときは同様にイノシシハンガーなるものを試作してみたのですが、これは全然いけてませんでした。やはり、向き不向きがあるようです。

とはいえ、せっかく定番化したこのシリーズ、今後トナカイのほかにもいろいろと試してみたいと思っています。乞うご期待。

2009年12月11日 (金)

おおきな回転体

今週は課題の提出日。「おおきな回転体」はたして何人の学生が仕上げてくるか。とても楽しみにしていた。
天気がよかったので、野外に作品をならべて講評会をおこなった。

条件は、1)回転体である事。2)自分の身長を超える高さを有する事。この二つだけ。材料シートの大きさは決まっていて、500 x 900(mm)の2層段ボール(K6W)。設計段階でエスキースをチェック、CADで設計図面を描いて出力し、材料シートに貼付ける。そしてカッターを使って部品を切り出し、立体に組みたてる。

日本文理大学工学部建築学科、一年生の後期課題。最終的に履修者は30人くらい。この日までの制作期間は3コマ(270分)x8週間。講評会に作品を提出してきたのは20人ほどだった。

この演習課題の意図は、自分の身長を超えるサイズの立体造形を小さい部材の組み合せでつくることにある。講義科目はスペースデザイン演習ということでもあるし、対象が一年生ということもあって、設計はシンプルに、製作により時間をかけるようにした。


Nbu01
▲会場に作品を運び込む学生たち

Nbu02


この日は晴れていたが、少し風があり、ひとがサポートしてやらないと倒れてしまいそうなものがほとんどだった。


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▲なかには3Mを超える作品もある。単純にサイズが大きいということだけでも、見栄えがする。しかもこの作品は構造的にもよくできている。


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▲これも背か高いが、安定感は抜群にいい。

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▲皆それぞれにセットアップに時間がかかっているが、これは風の所為だ。大きさに比べて自重が軽いので、苦労している。

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▲製作途中で下部が崩壊してしまった作品も多かった。完全に組み上がってしまうと安定するのだが、組立て途中のほうが部分的に大きな力がかかるのだ。回転体の特性をよく表現しているのに、もったいなかった。


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▲この作品は提出されたもののなかで最大の大きさ。内側と外側のリングを上下でつないでいる。造形的にも変化があって面白い。結果的に構造も強化され、ハイブリッド構造になっている。(外側の部材が引っぱり材になって、全体を安定させている)しかも長い縦部材を使ったため、水平方向にねじれが生じて、設計で意図していなかった面白さも加わった。>>>たいへん、よくできました◎。


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▲これは郵便ポストをモチーフにした作品。私の予想を超えて面白いものになった。この作品の他にもファンタグレープの瓶、シャンパングラス等々、具体的なイメージから出発したものがいくつかあったが、仕上がりはなかなか興味深いものがあった。彼らが成功した理由は、細い部材を均等に配置することで全体としてフラットな空間をつくったこと。そして出来上がった造形物と元イメージとの差異が、見る人の位置をもずらしてしまう効果をもたらした。空間をデザインするということが、目の前にあるモノの形だけにとどまらず、記号として広がりのあるものだという事がよくわかる。ふだん、私自身の事業のなかで行っている作業そのものだが、あらためて学生に教えられたような気がする。


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▲講評中もサポートが必要だ。

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▲実際に手を動かしてつくりながら、間違いを発見し、設計を修正する。その繰り返しが重要なのです。

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▲風にも負けず、構造的に一番安定していた作品。

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▲ん〜ッ。やりたい気持ちはよくわかるんだけど、評価の対象は回転体の部分だけですよ。とても打ち込んで作っていました。彼にとってはこれでよかったのかも。

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▲鏃型の作品。直線的な構造で目立ってました。

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▲並べてみると壮観です。

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▲夕陽が入ってきて、きれいでした。

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これを持ちまして、足掛け2年のスペースデザイン講義終了です。(最後に工場の見学会はあるけれど)

学生の皆さん、ありがとう。
2、3日徹夜して仕上げた学生も多いと思います。お疲れさまでした。でも、期限内に仕上げるという事がとても大事なのです。自分で設計して、自分の手でつくる、間違ったら修正して、もういちどやりなおす。なんどもなんども愚直にくりかえす。この繰り返しがモノつくりの基本なのです。2年くらい建築の勉強をして、もういちど同じ課題をやってみたらいいでしょう。また違ったモノが見えるでしょうから。

サポートしてくれた助手のみなさん。ありがとうございました。

講評会につき合ってくれた近藤先生、西村先生、下島さん、寒いなか長時間ありがとうございました。


いろいろと勉強させてもらいました。私もこの講義をブラッシュアップしながら、またどこかで、別のかたちで継続していきたいと考えています。今後ともよろしくお願いします。

2009年11月30日 (月)

カミラ改め、デーロポップ D+Ropop

イーガーと一緒に開発中の段ボール製ロボット。

このたび改称して、D+Ropop デーロポップと命名されました。
先週東京ビッグサイトで開催された2009国際ロボット展で発表されました。

▼そのときのもよう



今回は2体出展しています。
動きもなかなか堂に入って来た感じ。

動き自体は、いまオアシスで展示中のケンタウロスと比べ物にならないくらいスムーズです。

近日発表予定です。

2009年11月29日 (日)

しゃんぺんぎん

昨日に続いて、ギフトパッケージの話題。

豚段ハムパッケージに続いて昨年発売したのが「しゃんぺんぎん」です。
ペンギンモデルはもともとリクエストの多かった案件です。ウチとご近所で親しくさせていただいている大分航空ターミナルのキャラクターでもあり、空港のディスプレイ先行で制作した商品です。制作の過程で、パッケージ化も考えながら、形態的に「ビンもの」のパッケージに使おうという魂胆ですすんでいきました。

シャンペンにこだわったわけではないので、いろいろとお酒を試しながらの企画だったのですが、どうもフルボトルを入れると巨大になりすぎる! というわけで手頃なモエのハーフボトルで発売、という経緯です。


Penguinpac_11


ウチは酒類の販売免許をもたないので、販売に関しては安岐町商店街のムラセさんとのコラボというかたちでスタート。なかなかの好評でした。

>>> プロモーションに時間をかけられなかったことが反省点です。


人によってはブタハムより、しゃんぺんぎんを好む方も多いのです。


Penguinpac_06


手間自体は豚ハムパックと同じようなものですが、容積的には1.5倍くらいあり、これがひとつの問題点です。
▼羽の部分の(箱内での)おさまりに苦労しました。


Penguinpac_02


そろそろ自社のお歳暮も考ええなくてはいけない季節なので今年は一升瓶の焼酎でも入れてみようかと、考えています。

>>>これは販売用ではありません、自社お歳暮用として。


そうとう大きなペンギンになることでしょう。

2009年11月28日 (土)

サプライズギフト d-torso+Ham

以前、旧ブログでも紹介したが
九州食肉学問所、山崎社長とのコラボ商品「d-torso+Ham/豚段ハムパック」が12月1日から発売になる。この商品4年前にはじめて発売して以来、さまざまな反響がある。

Hampac_03


一番多いのは、やはり商品のパッケージングの依頼、つまりは手持ちの商品を動物の形でパッケージできないか? ということだ。ところがこれがなかなか難しい。

d-torsoの商品はそのほとんどが組立てキットになっていて、お客さまに組立てを行ってもらうのだが、本商品は例外で完成品として出荷する、もちろんハムを入れて。d-torso商品を組立てた経験がある人ならわかってもらえるはずだが、1個や2個なら楽しみながら組立てもできるが、これが100個、200個になると想像を超える手間がかかるのだ。物量も相当なものになる。

実際去年のいまごろは、旧事業所のただでさえ狭い場所が足の踏み場も無いくらいになっていた。
これが一つの問題。手間がコストに直結するというはなし。

>>> 現在の価格はたぶんアキ工作社と九州食肉学問所だからできる価格なのです。


Hampac_02


もうひとつはデザインのはなし。この豚パックは何度も試作をつくりながら、練りに練った商品形態なのだが、ここにいたるまでには相当な体力としつこさが必要なのだ。もちろんなかに入れる商品とd-torsoのデザインに対する理解をもったうえでのハナシ。つまりは両社のコミュニケーションの密度だ、

山崎さんとはこれがうまくはまったのだが、他ではそうそううまくはいかない。


けれど、ももらった人を喜ばせる自信だけは絶対の100%
今年も200個くらいしか出せないけれど、大切なひとへのギフトにどうぞ。

▼詳しくはこちら

http://www.d-torso.jp/wintergift/wintergift.html

2009年11月25日 (水)

寅年/トシオトコ/とらだん

来年2010年は寅年。そしてわたしはトシオトコです。
自分自身でも信じられないけど、来年の12月で48歳になります。

2010年なんてSF的年代だと思っていたけれど、世間的には間近い現実のようで、「とらだん」を設計している自分の姿が現実の時間を実感させます。


ところで、12年前の寅年に何をしていたかというと。

当時わたしは千葉県の柏市に住んでいて、d-torsoのプロトタイプを制作、この年1998年7月アキ工作社を立ち上げました。

だから今年12期めになり、来年の6月末でまる12年です。>>> よくつづいてるなァ。と正直思う。乗りかかった舟ですが。


そして、そのまた12年前1986年の寅年のときは私は学生で、国立市に住み武蔵野美術大学建築学科の4年生でした。

ちょうど今頃の季節は卒業制作の真っ最中で部屋にこもってエスキースに没頭していたと思います。

ちなみにこの卒業制作のタイトルは「新宿精神病院」。新宿歌舞伎町一帯を敷地に選んで都市の欲望と病理を中和する仮想的な建築装置を設計するというテーマでした。

>>>懐かしいなァ。このテーマも私的にはまだ未完成で、いずれは仕上げたいとは思っているのですが。。。


▼「新宿精神病院」1986

Hospital1


Hospital2


Hospital3


Hospital4


さらに12年前1974年の寅年は豊後高田市の桂陽小学校の6年生。卒業前にわたしは転校してしまったけど、このときのクラスメイトはなぜかよく憶えている。アベコウジ、ヤスシゲ、イトウクン、トウノクン・・・どうしていることやら。


>>> 諸兄。blog.見たら連絡下さい。


さて、今年最終の設計になる「2010年干支モデル とらだん 寅段」発売は11月30日です。

なかなかいい出来です。>>> とらだん


Tiger185_ngold_b


▲ きんとら

2009年11月22日 (日)

a spindle shape

でっかい紡錘形。

高さ約2M。


Spindle1


昨年からN大の建築学科でスペースデザインという講義をおこなっているのだが、
これは今年の課題、「でっかい回転体をつくる」の提出物

といっても、これは学生作品ではなくて、助手をつとめてくれているUエダさんの作。


Spindle2


なんだよ・・・なかなかやるじゃないか。

最小限の部材を使って、最大限の回転体をつくる。
課題の意図をよく理解していて、GOOD です。
荒削りなところはあるけど、構成がダイナミックで、これも ○

学生のみんなは900x500mmのシートを使うのだが
これを作ったUエダさんは900x360mmを使わなければならなかった。
そのかわり、ウチの工場でレーザー加工ができたのだ。


学生のみんなは自らカッターで加工しなければならない。なかには60枚近くシートを使いそうな学生もいて、いまから同情している。なぜなら私自身、d-torsoのプロトタイプをカッターで切り出した経験があるからだ。しかも20体も。


>>> 実作で脱落する学生がでないことを祈ろう。


Spindle3


これはちょっと見上げの角度。

夕日が映えてきれいです。

モノリスみたいじゃない?

2009年11月19日 (木)

Buddha Gold/ブッダ・ゴールド

d-torso ディズニーシリーズのクリスマスの特別色として、今回発表したのがこれ ▼


Disney_gold_2


金色(こんじき)です。

夏頃からクリスマス用ラインナップの検討をはじめて、ディズニーコミックスの全面プリントやら、いろいろと案はでたのですが、結局、クリスマス = 金。ストレートでいくことになりました。


金紙にもいろいろあり、何種類か試作してみたのですが、最終的につや消し、金箔調の「きん」に落ち着きました。名付けて「ブッダ・ゴールド」。さすがにDisney seriesなので商品名には使いませんでしたが、まさしく仏具系のヒカリです。


それにしても、何とも不思議なこの感じ。まさしく、黄金の波動。

かつて、秀吉がつくったといわれる黄金の茶室を想像してみるのですが、・・・きっと、目眩そのものだろうと思います。想像を超えた世界ですね。


▼ 私が気に入っているのはこの金色グーフィーと金色ドナルド


Goofy_gold_a


Donald_gold_a


ほかのキャラクターはこちらから

すべてクリスマス限定です。

2009年11月18日 (水)

トナカイ段 その4

今回、I社のリクエストによって製作したトナカイ。
一般向けにはちょっと大きいかな、というサイズですが
スペースのとれる店舗なんかにはクリスマスディスプレイとして
いいかも知れません。
定番化するかどうかはいまのところ未定ですが
ご希望があれば製作しようと思います。

お問い合わせはこちらから


Reindeer10


Reindeer11


Reindeer12

2009年11月14日 (土)

寅段 とらだん その6

最終的に寅段は、この5色になりました。


Tiger11


最初は黄色が入る予定だったのですが、
定番色のルミナイエローは寅の色としてはちょっと軽すぎたみたいで
結局、没になりました。

先頭にいるのは、「金寅」。
シブい、つや消しの金色です。

この金色、社内的にはブッダゴールドと呼んでいるのですが
まさに仏壇、仏具系の光りかたです。 >>> 写真で表現するのはなかなか難しいですが。。。

とってもゴージャス。

Tiger12


Tiger13


部品数は79個ですが
組立ては、いたってシンプルです。

鼻先から尻尾の先まで185mm。
商品名「寅段 とらだん Tiger185」

大きいサイズは製品化検討中です。

2009年11月13日 (金)

トナカイ段 その3

トナカイ完成。


Reindeer6


ツノの枝を増やし、角度調整。それから本体との接続を補強。

Reindeer7

会社の庭で撮影。
風が強かったので、立たせるのにひと苦労です。

Reindeer8


スタッフもぞろぞろ出て来て、撮影会がはじまりました。


Reindeer9


なんとか、今週中に間に合いました。
来週には表参道ヒルズでお披露目できるでしょう。

2009年11月11日 (水)

トナカイ段 その2

トナカイ試作あがりました。
ツノの角度もほぼ思い通りにできたので
ここからかたちをつめていきます。

ただ、ツノが大きいため思ったように強度がでないので
補強材が必要かも。


Reindeer5


Reindeer4

2009年11月10日 (火)

寅段 とらだん その5

寅段(とらだん)、ついに完成しました。


Tiger8

うしろすがた。

Tiger9

なかなかの出来です。


いま、他の色も試作中ですが
予定ではこのクラフト以外に白、赤、ルミナイエロー、ゴールドを発売予定。

黒も検討していますが、豹に見えるのではないかという意見もあり
いまの時点で保留です。


設計データをCGに起こして、これからインストラクションをつくります。


Tiger10

月末発売予定です

2009年11月 9日 (月)

トナカイ段 その1

クリスマスのディスプレイ用にI社から頼まれているトナカイ。

だいぶかたちになってきた。


Reindeer3


明日から角の設計にとりかかる予定。
かなり大きな角になりそうだ。

最大高さは160cm。

実作が楽しみだ。

2009年11月 7日 (土)

寅段 とらだん その3

やっぱり、2枚シートは難しかった。
じつは、昨日のレイアウトには部品が欠けていたのでした。

結局3枚組になりました。

まあ、こちらのほうが余裕をもったシート構成になるので、
ユーザーにとってはわかりやすいのは確かなのです。

早速工場長が、試作を作ってくれました。


Tiger4


一発目にしては上々の上がりです。


下の写真は背面から。

長く、太い尻尾が特徴です。

Tiger5


これからディテールを詰めていきます。

トラは顔が決め手になりそうです。

2009年11月 6日 (金)

寅段 とらだん その2

本日、寅段(とらだん)試作一号が出来上がりました。

なんとか部品をシート2枚に収めることができました。
ギッチリです。

昨年の丑は形態的にもかなりのボリュームがあったので
やむを得ず、3枚組になりましたが、本来は2枚組のほうがいろんな意味で効率的なのです。


Tiger3


データを工場長に渡し、明日には実作ができるでしょう。


この間に、クリスマス用トナカイの設計にとりかかるつもり。
これも来週が期限なので、超特急になりそうです。


Reindeer1

2009年11月 5日 (木)

寅段 とらだん その1

いま、スケジュール押せ押せで制作している、来年の干支モデル「とらだん」

その制作過程の図面がこれ ▼


Tiger2


Tiger1

どうやらトラらしくなりそうです。

イヌ、イノシシ、ネズミ、ウシと4年続いているd-torso干支シリーズ。
そもそも、ミニチュアキットは戌年のチワワモデルからはじまったのです。

最初は自社用の年賀状として制作したのがきっかけで、
つくりながら、「これって、結構いけるんじゃない?」と。

それで商品化することになり、今や売り上げの90%をになっているミニチュアキット。

ですから、社内的には干支シリーズに格別の思いがあるのです。


なんとか、今週中には完成させる予定。

>>> 関係者の皆さん、お待たせして申し訳ない

ちなみに、来年私は年男です。

2009年11月 4日 (水)

ぶたとハム、ぺんぎんとシャンペン

今年もお歳暮のシーズンがやってきた。

以前にも紹介した、九州食肉学問所とのコラボ商品「豚段ハムパック」。
これもそろそろ出荷準備にかからなければ。


Ham


9月末から、サンパウロとモスクワでJETRO主催のアンテナショップに出品したのですが
この豚段ハムパックとしゃんぺんぎんはとても好評だったようです。

特にサンパウロは絶好調で、全商品完売という結果でした。
南米はまだ取引がないので
今後、おおいに期待したいところです。

>>> 残念ながら、私自身は夏のあいだ腎臓結石に苦しんでおり、ブラジルに行けなかったのです。


もう一つのパッケージ商品「しゃんぺんぎん」もクリスマスに向けて準備中です。
これは地元の酒屋さん、ムラセ酒店とのコラボレーション。
こちらも11月末の発売予定です。


Penguin

モスクワではこちらのほうが人気があったようです。
JETROの報告によると、ロシアでは豚はあまりいいイメージがないとのこと。
ユーモアと受け取ってくれるかどうかは、微妙なのだそうです。

ほんとかな?
ロシアについて情報をお持ちのかた、ぜひともコメントを。

2009年11月 3日 (火)

Stitch スティッチ

夏のあいだに、ディズニー関連で設計したのがStitch スティッチです。

前回ドナルドのくちばしの設計で相当に苦労した経験があるので
今回は最初からアゴの形を中心に考えていきました。

スティッチの場合は歯と爪の鋭さが最大の特徴なので
ここさえおさえておけば、キャラはできあがるはず。

いくつか試作品を作って、アゴのかたちをおいかけていきました。


Stitches


それと「目の切り込みをいれるかどうか」これも問題でしたが
d-torso のコンセプトに忠実にいくと、目は必要ないだろう、
ということで、最終案では切り込み無しの仕上げになりました。

今回は2本手のスティッチでしたが
いずれ4本手バージョンも制作するつもりです。
より凶暴なスティッチのイメージで。


>>> こちら(4本手)のほうが私は好きです。

Stitch


最近テレ朝系でも放送がはじまりましたが、
やはりスティッチは映画版がいいですね。
作画の精度が全然違うもの。


Stitch2


販売中のスティッチモデルはこちらから