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2010年8月

2010年8月24日 (火)

d-torsoのはじまり その6

 d-torsoのはじまり(その六)~ビジネスプラングランプリへの挑戦~

 「大分県ビジネスプラングランプリ」というのは現在の広瀬勝貞大分県知事
 が推進している県内産業の活性化、ベンチャー企業の創出を目的とした制度
 です。

 平成15年から実施されており、今年で第八回を迎えます。

 県内だけでなく県外からも広くビジネスプランを募集し、有識者から構成さ
 れる「ベンチャー目利き委員会」の審査によって優勝者が選ばれます。

 この制度の特徴はなんといってもその賞金の額で、僕がエントリーした
 第二回は賞金総額3000万円でした。


 優勝賞金(補助金)は100%事業に使っていいよ。という

 とっても気前のいい >>> 返済する必要の無い事業資金です。

 

 当時、念願のアトリエは建築がすすんでいるものの、レーザー設備は一台
 きりで、もしもこの機械が故障でもしたら仕事がすべてストップしてしまう。

 すでに銀行からは4000万円の融資を受けているのでこれ以上の借金はムリ。


 そんな状況でしたから、なんとしても新しいレーザー設備を買うためにも
 グランプリの賞金が必要だったのです。しかも一等が。。。

 (前回からのつづき)


 このグランプリの選出にあたって二段階の審査が行われます。


 まず書類審査。

 >>>事業計画の内容、目的、新規性、利益計画などをエントリーフォームに
 書き込んで目利き委員会が審査します。

 (僕のときは第一次選考に残った会社が7社ありました。)


 その後、大分県が第三者の公的調査機関にそれぞれの事業の市場性などの調査
 を委託し資料がまとめられます。

 これには点数(100点満点)が付与され、目利き委員会に報告されます。

 そして、一次選考から2ヶ月後、審査を勝ち残った7社が目利き委員会のまえで
 プレゼンテーションを行い、各賞が決まるわけです。

 (各賞、賞金はその年ごとに目利き委員会が決定、配分します。)

 一次審査が終わった段階で二次審査の説明会がおこなわれ、最終プレゼンの
 メンバーが集められます。


 そして、その説明会ではじめて顔を会わせることになったのが
 「おさかな企画」の卜部(うらべ)社長でした。


 卜部さんはその当時すでに有名人で、
 僕も新聞やテレビで「快眠活魚」を見て知っていたのです。


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 >>>ここで、「快眠活魚」(かいみんかつぎょ)とは?

 簡単に言わせてもらうと
 活きた魚に針を刺して眠らせたまま運ぶ、技術です。

 間違いがあるといけないので、詳しくは「おさかな企画」サイトをご覧下さい。

 ▼おさかな企画
 http://www.kaimin.co.jp/
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 僕も初めてみたときは衝撃でした。
 魚を針で眠らせる、という発想そのものが相当なインパクトなので

 これはもう、

 ライバルは卜部さんだけだ。
 「おさかな企画」を上回るプレゼンを考えないといけないな。

 と、そのとき思いました。


 なぜなら、僕にとってのグランプリは一番でなくてはならなかったのです。

 二等の500万円ではレーザー設備は買えないので、なにがなんでも一等賞金
 が必要でした。

 突然の強力なライバル出現にますますヒートアップして
 絶対に負けないプレゼンをしようと、さらにプランを練り上げ、リハーサルを
 何度も行い、最終審査に臨みました。


 完璧な資料と完璧なプレゼンテーション。

 できることはすべてやって、本番のプレゼン20分。そのあと質疑応答が20分。


 目利き委員会の審査員の反応は上々でした。

 自信もありました。

 ですが、ライバルの卜部さんは活きた魚を持って来て針麻酔のデモをやること
 は想像できましたから、インパクトで凌ぐということはなかなか困難です。

 それでもやることはやった。という充実感をもって会場をあとにしました。

 >>>プレゼンは非公開で他社のプレゼンを見ることはできません。

 そして翌日、

 県庁から電話がかかってきて

 「おめでとうございます。アキ工作社さん一等です!!」


 なんというか、

 嬉しいというより、ホッとしたのを憶えています。
 これで首が繋がったー、という感じでした。

 2005年1月のことです。

 この年は1月にグランプリの受賞決定。
 2月にはじめてのヨーロッパの展示会出展。
 4月に新社屋の完成、と

 息つく暇もないくらいスピードに乗っていましたので
 ゆっくり喜びに浸る時間もありませんでした。


 でも今振り返ってみると、このグランプリ受賞がいかに大きかったかわかります。

 少なくとも、通常3年かかる道のりをこの1等賞金を使って、
 1年足らずに短縮できたのですから。

 
 その後も卜部さんとはときどき会って近況を語り合います。
 とにかく熱い人で、いつも元気をもらっています。


 彼が同期にいてくれたことは、自分にとってもd-torso事業にとっても
 すごく大きな意味がありました。


 ありがとうございます。 >>> 卜部さん。これからもよろしく。
 

 さて、2月3日にグランプリの授賞式がおこなわれて
 その翌日にはデュッセルドルフの展示会に向かう、というハードスケジュールでした。


 次回ははじめての海外展示会EUROSHOP2005のこと、念願のアトリエ完成のことを
 お話ししたいと思います。


 (次回につづく)


 次回「d-torsoのはじまり」最終回です。
 アトリエ完成がアキ工作社の第一ステージの目標でした。

 ここでひとまず締めたいと思います。

 最終回にご期待下さい。

 ▼第八回大分県ビジネスプラングランプリの応募について

 今年のグランプリ応募は8月31日までです。
 自分のアイデアで挑戦してみよう!と思う人はぜひ登録を。
 審査員の先生もみな信頼できるメンバーです。

 まず、手をあげることが大事だと、僕も実感しました。

 資料はこちらから
 http://www.yukichi.jp/


 ▼d-torso(ディートルソー)製品概要
 http://www.wtv.co.jp/product/