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2010年4月

2010年4月24日 (土)

普遍性って?

私が建築の実務をはなれてもう15年以上になる。
建築雑誌もまったく読まないし、たまに塩塚さんたちと会って酒を飲みながら「いま建築ってどうなの?」と、話すくらいである。

最近通勤の車の中でポッドキャストのラジオを聞くようになって、「建築系ラジオ」なるものを聞きながら、あらためて隔絶の感を覚える。>>> 知らない建築家の名前ばかりがでてくるから。>>> でも、あいかわらず建築系の人たちはまじめなんだなー、と懐かしくなったりする。

建築を離れてみて感じることは、世間の人の「建築」に対する見識がいかに低いか、ということだ。

仕事柄、さまざまな業種の経営者と会って話すことが多いが、都市や建築について話せる相手は、これまでのところお目にかかったことが無い。これはデザイン全般について言えることではあるが。。。

もしかしたら、ここ日本国では「都市や建築のデザイン」ということがらと「経営」という事柄はほとんど無関係な位置にあるのかもしれない。>>> おそろしいことだ。 >>> そもそも、「デザインする」ということが色や形を格好よくする、という程度にしか見ていないわけであるから、話しをはじめるのも一苦労だ。 >>> デザインっていうのは表面的な形や色を扱うのではなくて、むしろその背景や構造やしくみを考えることなんですよ、と言ったらびっくりされる。 >>> そうなんですか? と。三倍の時間がかかって、なお通じないことのほうが多いようだ。 >>> だがしかし、それは今まで日本の建築家なりデザイナーが、三倍の時間をかけてでも一般のひとに説明する努力を怠ってきたせいなのだろう。

内部にいると、(内部)環境の外は二次的なものになる。 >>> 当然だ。 >>> でも、建築や都市を成立させるのはやっぱり「市民」なのだから、怠ってきたつけは大きいと今更ながら感じる。 >>> 久々に建築家の講演を聴いて嬉し、懐かしでしたが、同時に切なくもありました。


切なくなったのはテーマが「普遍性」だったということも多分にある。・・・気がする。

普遍性って?

展覧会のタイトルを見たときに随分思い切ったテーマだな、と感じた。>>> 勇気があるなー、と。

実際セッションを聞いていたら、皆さんが普遍性をローカリティというところに落とし込んでいたので、ああ、そういうことかと納得したが。。。納得してはイケナカッタかも知れない、と思う。


ところで、(話しは変わらないのだが)最近読み終わった本がある。タイトルは「都市と星」

Toshihoshi


タイトルに魅かれたのはもちろんだが、新訳で文庫化された表紙が魅力的だったからだ。作者はアーサー・C・クラーク。
表紙は誰が描いたんだろう? とてもいい感じ。


前半は冗長で、クラークにしてはめずらしい駄作だなと思っていたら(ジュブナイルかと思ってしまったくらい)、後半の後半の部分から面白くなってきた。


先般の展覧会とこの本を読み終えたのがちょうど重なって、普遍性ってなんだろう? とあらためて考え始めた。


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2010年4月22日 (木)

「5人の建築家展」〜普遍性と建築〜/塩塚隆生のトークセッション

先週一通の展示会案内メールがとどいた。
「5人の建築家展」〜普遍性と建築〜 福岡天神のギャラリーで開催とある。
差出人もギャラリーの名にも聞き覚えはなかったのだが、
5人のなかに友人の建築家、塩塚隆生の名前があった。
しかも初日にトークセッションがあるという。

塩塚さんが人前に出て自身の建築を語ることはめったにないことなので、このライブは見逃せない。早速、福岡市内での仕事をアレンジして、昨日夕方近くに寄らせてもらいました。


下の写真は塩塚さんの作品展示風景。立体的な写真と建築模型の展示。


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セッションに参加したのは、いま九州で活躍中の40代の建築家5人。
森裕氏、塩塚隆生氏、木本功次郎氏、矢作昌生氏、 松山将勝氏


森さん、塩塚さん、矢作さんの順に20分程度、それぞれご自身の作品を紹介し
その後、質疑応答。そのままセッションに入った。


普遍性という大きいテーマに対して、各氏はそれぞれの建築の場所性、個別性、ローカリティの問題を取り上げ、そこを軸として議論がはじまった。短い時間の中で掘り下げた議論にこそならなかったが、各氏がそれぞれに向かい合っている建築への真摯な姿勢が好印象だった。


同時にわたしにとって興味深かったのは、他の4人が建築家、塩塚隆生に向ける視線であった。塩塚氏のトーク自体が本当に珍しいことだし、福岡を中心に活動している4氏に比べて、さらにローカルな大分を拠点とする塩塚氏の仕事は建築家同士でも気になるんだな、と(愉快に)思いながら塩塚氏の応答に注目した。


「大分だとやっぱり厳しいでしょ?限界があるでしょ?」と、司会役の松山さん。


>>> この質問の意図も曖昧だったが、私はなんとなくわかる。 >>>建築の仕事(クライアント)の量、質とも福岡とは比べるべくもないからだ。(決していじわるな質問ではなかったはずだ)

そんな環境のなかで「塩塚さん、よくやれるなァ」と、これは松山さんならずとも多くの人が思っていることだ。
塩塚さんの場合は、なおかつ完成度の高い仕事を続けていっている。これは誰しもが驚嘆するところである。

その質問に対して塩塚さんが応える、
「限界というふうに感じたことはない。大分は建築に対して他県よりも理解があるのでは。」


>>> これはわたしには「?」だった。そんなにりっぱな環境があるかなァ?ほんとかなァ?


おそらくは塩塚隆生をとりまく環境が、ある意味で特殊なのだろうと思う。
彼の場合やろうと思えば何処ででもできるはずだし、それは海外でも同じだろう。
塩塚さんに仕事をさせるよう、環境のほうが働きかけているに違いない。

何処ででもできるから此処でいい、と。私はそう見ている。


下の写真はレクチャーの一場面。


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「具体的なローカルの固有性を通して普遍性にアプローチする」


今回の企画展のテーマが「普遍性」ということだったので、こういう言い方になったのだろうが、私の見方はちょっと違う。
塩塚さんの場合は最初から普遍性に通じる核のようなものを持っている、奇特なひとだ。そのひとが都度の課題、案件に際して、自分自身と向き合って作品がつくられていく。ローカリティというのはおそらくは彼の建築家としての現在のアドレスということになるだろう。時間的な意味も含めて。


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上の写真はアキ工作社のプラン。


下はセッション中の塩塚氏と矢作氏。矢作さんの建築もいい。インターローカルという造語も面白かった。荒削りだが、私には好きなタイプの建築だった。


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立ち見もでていたくらい盛況な会場。
残念なのは木本さんと松山さんの実作の話しがあまり聞けなかったことだ。


別の機会があればぜひお聞きしたいものだ。

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5人のまじめな建築の話しが聞けてとてもよかった。

ただひとつ気になったのは、この5人、建築のことばの使い方が似てはいないか?
これがこの世代の風潮なのだろうか?それとも現在の建築界のはやり?

分節の手続き、空気の読み方、光の扱い方。壁、スラブ、屋根、窓・・・


ふつう5人集まればもっとバリエーションがでてくると思うのだが、妙に傾向が似ているようだ、そう感じるのはわたしだけでしょうか?

そういえば、なぜこの5人を集めたのか? それも説明されていないことのひとつだった。

後日談

2010年4月20日 (火)

デイジーダック完成

遅れに遅れていましたデイジーダック、このほどやっと完成しました。
すでにインストラクションも出来上がり、出荷を待つばかりの状態です。

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当初は昨年4月のドナルドダック発売後デイジー、プルートと制作しビッグ6を完成させる予定だったのですが、途中スティッチが入ったりして、とうとうここまで引っぱってしまいました。お待ちいただいた皆さん >>>ごめんなさい。

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ドナルド同様、とても難易度の高い設計作業でしたが出来映えは上々。デイジーらしさを表現できたと思います。


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プルートも最終段階に入っているので今週中にもビッグ6としてご紹介できると思います。6体並ぶとさすがに迫力があります。乞うご期待!

2010年4月 9日 (金)

アキ工作社の新学期

小学校の校舎に引っ越してきたのは去年の11月。4ヶ月が経過して、校舎にもだんだんと慣れてきました。週末は正門前の桜も満開で、アキ工作社にとっても新学期がはじまるような気持ちです。

2月に新しい企画営業部長、そしてこの4月に若いデザイナーを迎え社内の雰囲気もずいぶんと変わりました。

本日は入居から4ヶ月が経過した小学校(旧西武蔵小学校)の様子をご紹介します。


▼今日は10台の車が止まっています。現在従業員は15名です。

Kousha


まず、旧校長室。私のデスクと会議用テーブルがおいてあります。接客と社内会議はここでおこなわれます。

Koucyou


なかなか快適な執務空間ですよ。


▼おとなりの職員室。奥が事務&製造グループ、手前はデザイングループのデスクです。

Syokuin


パソコンはデザイン系がマック。事務&製造はウィンドウズです。


▼ここは倉庫を改造した、第二会議室です。複数のお客様が重なったときはこちらも使います。

Machiai


小学校の椅子をそのまま使っています。


▼広い廊下は資材置き場兼ワークスペースとして使っています。

Shizai


このスペースがとっても広いので重宝しています。


▼梱包資材置き場。一教室まるごと段ボール資材です。

Konpou


▼製品のストックルーム。製品毎に赤い棚に並べられ出荷を待っています。

Stock


▼こちらはパッキング作業を行う部屋。おもにパートさんたちがここにつめています。(今は昼休み中)

Sagyou


▼レーザー機械室。4台の機械が入っています。まだまだ余裕のスペース。

Laser


以前はランチルームだったところ。子供たちがここに集まって給食を食べていたのでしょうね。とても明るい部屋です。


▼2階のワークスペース。いまは大型の製品を展示しています。帰って来たケンタウロス王とマネキン軍団。

Manequins_a

Manequins_b


▼2階の教室はまるごとミニチュアアニマル。これだけ集まると壮観です。

Animals_a

Animals_b


試作を含め、つくったものをすべて並べていく計画です。


Pigs


棚には豚段がぎっしり。店舗用のディスプレイとしても使えるんじゃない?


▼こちらは写真撮影用の部屋

Shashin_a

Shashin_b

Copyright


新しい製品ができたらここに持って来て撮影します。いま撮っているのはミニチュアスタンド

屏風の前の大きなディズニーシリーズは非売品。ディスプレイ用です。


▼ここは家庭科室

Kateika


ここを使って料理教室も企画しています。もちろんまかないもつくります。


▼音楽室です。

Ongaku


音楽好きのスタッフが楽器を持ち込み、スタジオ化する計画です。


▼最後に理科室。ここは技術研究室になる予定。

Rika


どうです? 変わったでしょう?

やっぱり、学校は使ってあげないとどんどん淋しくなってしまうようです。
できるだけすべての教室を活用して賑やかにしていきたいと思っています。

そのほうが校舎もきっと喜ぶはずですから。


2010年4月 2日 (金)

スタンドの設計その4

スタンドモジュールの寸法は以下のとおりです。


Stand_dispaly_04


これを二つ横並びに使います。
一方をディズニーシリーズ、もう一方を干支シリーズでディスプレイしました。
75CMの幅があれば十分です。


Stand_dispaly_01


背中合わせに使うこともできます。
モデルのディスプレイを含め、奥行が85~90CM必要です。


Stand_dispaly_02

Stand_dispaly_03


先日の東京出張でd-torso お取扱い店舗にうかがって、いろいろと売場の問題をお聞きしました。ご相談のなかで一番多かったのは店頭の商品ディスプレイの方法でした。帰ってから、お客様が d-torso 商品を手に取り易く、なおかつお店の人も管理し易い什器はできないかと考え試行錯誤の結果、このディスプレイスタンドを制作しました。

お取り扱い店舗様には無償でお届けいたします。
ぜひ、お声掛け下さい。

2010年4月 1日 (木)

スタンドの設計その3

完成しました。
d-torso ミニチュアキット用ディスプレイスタンド。

ベジェ曲線を使うと、どうしてもくどくなりすぎるので
最終的に曲線を排除して、直線とコーナーのアールだけでまとめました。

Stand_nezu_01


Stand_nezu_02


Stand_nezu_03


前面には横置きしてパッケージ全体が見えるようにフックをつけました。

素材は強化段ボールで、両側面はクラフト紙を貼り込んでいます。

それから、一つのポストのなかでカラー別に仕切るためのしおりを付けました。

かなり便利に使えると思います。


Stand_nezu_04


奥行45CMの平台を想定して、ディズニーシリーズをディスプレイした例です。


Stand_disney_01


Stand_disney_02


このスタンドを使えば、狭いスペースでも丁寧にd-torso 商品を見せることができると思います。

いま、追加で同じものを作っておりますので、明日はこのスタンドを組み合わせて売場をつくるシミュレーションをお見せします。